叶った願いはいくつある?~Aqours 4thライブ1日目感想

まだ文脈を追い切れていないし内容も体裁も全然まとまっていないけれど、他の人の感想を読む前に自分が感じたものを書き出しておきたいと思ったのでばばっと書きました。劇伴まで書く余裕は無かったのでそれは後程。

3rdライブが、Aqoursラブライブ!に優勝し自分たちだけの輝きを捕まえる(アニメの)ストーリーを辿る構成だったのに対し、4thライブは東京ドームという大きな夢を叶える(現実の)ストーリーを辿る構成でした。ニコ生で高槻かなこさんが「予習として1stシングルからAqoursのストーリーを振り返っても良いかも」的な発言をしていた覚えがあるのですが、あれは布石だったんですね。

 

〇開演前

会場に入ったとき、まず目を引いたのがアリーナ後方に設置されたオーケストラのセッティング。劇伴オタクかつオケ経験のある友人と私は「えっ、これ生演奏入るの?」と初っ端からテンションが爆上がりして、近くまでセッティングを見に行きました。「楽譜置いてあるぞ!」「オペラグラスでタイトルが見えるんじゃないか?」「見える…見えるぞ、メインテーマだ!」と、いきなり興奮状態に。セトリ1曲目を最速で知ることが出来た瞬間でした。さっそく「びっくりなプレゼント」すぎます。

オケの奏者の方々が入場し、チューニングを始めると5万人の大歓声が。チューニングしただけで大歓声浴びるってなかなか無い経験なんじゃないだろうか…。そして指揮者はサンシャイン楽曲の父・加藤達也さん!思わず「加藤さーん!」と叫んでいました。いや、劇伴オタクには神様のような存在なんですって本当に。そんなこんなでメインテーマの演奏が始まり、新たな伝説の幕が上がります。

 

君のこころは輝いてるかい?

一発目これが来る気はしていましたが、さっそくボロボロ泣いてしまいました。先が思いやられます。

かつてμ'sが「いまが最高!」と歌ったこの舞台に、Aqoursの夢が生まれたこの舞台に、彼女たちは「いま」立っていて、あの時「変えてみたくなったみらい」の中にいるんだ。そう考えたらもう、Aqoursを知って応援し始めてからの日々のすべてが胸に去来して限界になりました。

パフォーマンスはもう何も言うことないです。前日にメルパルクの映像を見たばかりだったのでその印象が残っていましたが、それに比べたら気持ち悪いくらい動きが揃っていました。何度も何度も披露してきたこの曲。出だしを成功させて調子を整えるには最適だったよね、という話を友人としていました、

 

〇Step! ZERO to ONE

一発目で泣かされてからのゼロワン。もう涙でステージが見えなくなりました。メルパルクから比べたら上手くなってるのは当然なんだけど、当時サビ終わりで息切れして音が伸びなくなっていた箇所がしっかり伸ばせていたことに感極まってしまった。もうダメですね、何を見ても泣く状態でした。

1stのアンコールでゼロワンを歌ったときは「変われそうで変われないときだって感じてるから」「ゼロからイチの扉を開けよう」という歌詞が彼女たちの当時の状況とマッチしていましたが、東京ドームまで来たいま歌うゼロワンは、「あの時はこんな気持ちだったよね」と昔を振り返り初心を再確認しているように聞こえました。Aqoursの曲は聴く時期によって文脈が全然変わってきますね…だからこそ1回1回を大事にしなければならないです本当に。この時点で「ひょっとして4thは今までのAqoursの足跡を辿る構成なんじゃないだろうか…」と思い始めました。

 

恋になりたいAQUARIUM

怒涛のごとく続いて3曲目。東京ドームでセンター曲を披露する推しを目に焼き付けようと食い入るように見つめていたので、他のことあんまり覚えてないです…。長い長い「ヨーソロード」は本当に綺麗でした。

 

〇少女以上の恋がしたい

恋つながり?でようやく少し落ち着いて聴ける曲に。Cメロでひとりひとり歌い継いでいく箇所が本当に大好きなんですが、今回もキマってましたね。斉藤朱夏さんがやたら色気のある歌い方でした(好き)。

 

青空Jumping Heart

こんな早いタイミングで青ジャン出しちゃう!?と驚きました。最初のブロックでブチ上がる曲が続き、この時点でなかなか体力を使ってしまっていたのが反省点です。2日目に活かします(無理そう)。ここまではいわば定番曲で、この先のセトリは全く予想が出来ずドキドキでした。ドキドキサンシャイン。

 

決めたよHand in Hand

この曲ね!なるほどね!と叫びました。しかも衣装は制服!ついにやってくれました。嬉しくて吐きそうでした。前にどこかで逢田梨香子さんがこの曲をもう一度やりたいと言っていた気がするのですが、ここで来ますかーなるほどねー。1stは現地行けなかったので、この曲を現地で見られて本当に良かった!最初のブロックから続いて「始まり」のワクワク感を感じる曲で、本当に1stライブを見ているような気持ちでした。

逢田さんの腕ぐるぐるする振付けが好きなので凝視していました。決まってましたね。1stの時はけっこう「必死感」のあったこの曲ですが、今回は笑顔に余裕がありました。過去に披露した曲をもう一度やるって良いですね…

 

〇Waku-Waku-Week!

始まりのワクワク感繋がりで1年生曲。元気いっぱいの1年生を表現したこの曲本当に可愛くて大好きなんですが、目を凝らして衣装が見えた瞬間凍り付きました。「えっ…『想いよひとつになれ』の衣装じゃん…ということは?ということは??」思考がグチャグチャになりブレードを持つ手が震えました。2日目もやるならもっと思い切り楽しみたいです。

 

〇G線上のシンデレラ

3年生衣装も『想いよひとつになれ』のロングスカート版で、本当にやるのかな?という疑念が確信に変わりました。いやいやマジか…と。

何気に「オーケストラで踊るダンスパーティー」「船の上でパーティー」が4thライブで実現してすごいと思いました。「やりたい」を叶えるのがラブライブ!なんだなあ。

 

想いよひとつになれ

来ましたよ本当に…メインステージに登場する逢田梨香子さんと…そしてピアノ。サクラピンク一色に染まる東京ドーム。ステージの両端に立つ伊波杏樹さん、斉藤朱夏さんと目を合わせて頷く逢田さん。東京ドームの広さを存分に活かしたこの配置は、ピアノコンクールのために東京へ出かけた梨子ちゃんとみんなの間にある物理的距離と、それでも「想いはひとつ」であることを端的に表現する完璧な構図でした。

そして歌い出し。ピアノを弾きながら歌いだす逢田さん。この時点でもう涙腺決壊です。やっと9人でこの曲を…って。ところが、逢田さんは弾くのをやめて立ち上がり、その間もピアノの音は流れ続けます。2人と視線を交わし、階段を下りていく。…ここでようやく理解しました。内浦で梨子ちゃんを信じて待っていた8人に梨子ちゃんが加わり、9人で、本当の意味で、『想いよひとつになれ』を完成させるのだと。アニメの梨子ちゃんは、結局この曲に参加することはありませんでした。1stでは、同じステージに立ってはいるものの、みんなと離れてピアノでの参加でした。だけどついに、ついに、2年もの時を経て完成形が…。もう感情グッチャグッチャです。

歌い分けはあまり変えていなかったように思いますが(2日目に確認したいところ)、もともと曜ソロのフレーズでようりこがユニゾンしていたのが印象的でした。この曲はね、ようちかでありちかりこであり、そしてようりこなんですよ…

曲が終わった後のMCで、逢田さんが「この曲をやりたかった」と言ってくれたことが何より嬉しかった。またひとつ、一緒に夢を叶えることができた。…感謝しかありません。

 

〇聖なる日の祈り

まさかクリスマス曲が来るなんて予想していませんでした。ランタン?を使った演出が幻想的で美しかったです。こういう演出は広い会場で映えますね。映像がディスク化されていなかったクリスマス曲がこれで収録確定したので、思わずガッツポーズを決めました。でも逆に言えば、このタイミングでやっておかないともうディスクに残す機会は無いのかな…なんて。

 

ジングルベルがとまらない

ロッコに乗ってアリーナ外周をまわってくれました。各自の持っている小物に個性が出ていて面白かったです(小林愛香さんがシーラカンスのぬいぐるみを持っているのには笑いました)。「ジングルベルに乾杯!」がめちゃくちゃ楽しいですね。コール忘れていたので復習しておきます。

 

〇MY舞☆TONIGHT

ライブで衣装を披露していないのは『想いよひとつになれ』『MY舞TONIGHT』の2曲だったので、「この2曲はやるのかな?でも前者は…」と頭を悩ませていたのですが、前者が実現してしまったのでこちらも来るんじゃないかと構えていたらやはり来ました。遠くて細部まではよく見えなかったけれど、本当に煌びやかで艶やかな衣装です。小宮有紗さんの頭がすごいことになっていましたね。

演出面でもパワーアップ著しく、アツいステージでした。この曲はサビの振りコピが楽しいので、やってみることをお勧めします。

 

〇待ってて愛のうた

少し落ち着いて、衣装をゆっくり見ることができました。この曲もCメロの歌い継ぐところが大好きです。マイマイの衣装だと色気が5割増しになっていて、見慣れた曲なのに新鮮な感覚でした。

 

未熟DREAMER

和装繋がりで未ドリ。9人がシルエットだけになり、上から花火が出てくる演出がとても綺麗で、本当に狩野川の花火大会にいるような気持ちになりました。スポーツ報知の記事にも書いてありましたけど、いつか本当に野外でやってほしい曲です。

 

MIRAI TICKET

突然巨大な船「Aqoursシップ」が現れて笑ってしまいました。別作品ですが『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』に登場する舞台装置「約束タワーブリッジ」のような強烈なインパクトがありました。しかもアリーナを突っ切りスタンド席の近くまでやって来てくれます。またまた「びっくりなプレゼント」だなあ…

クライマックスでの定番曲ですが、2年半前、あまりにもまぶしい輝きをこの場所で見届けた彼女たちが歌う「みんなみんな悩みながらここへ辿りついたね」「これからだよ いまはもう迷わない」が、もうね。刺さる刺さる。船が出てきたときは笑ってしまったけれど、東京ドームのステージからの新たな船出を象徴しているのだと気付き、「わかりみしかねえ…」と頭を抱えました。彼女たちにとってはひとつ夢が叶った瞬間であると同時に、新たな始まりの瞬間。「これからだよ」という言葉、信じていいんですよね。

 

 〇キセキヒカル

この2曲を続けますか…そうですか…。しかもオケによる生演奏。もう歌詞そのまんまなんですが、かつて憧れた舞台の上から客席側にいた「あの頃の僕ら」に「キセキは起こると知ったよ」と語りかける構図でもう胸が一杯でした。

場所的に左舷方向から船を見る形になったので、振り付けを色んな角度から見られたのが良かったです。この曲も振りコピが楽しい上に動きの意味に気付くとたいへんエモいですよ。

 

〇Awaken the power

ここで更なるサプライズとしてSaint Snowの2人が登場します。まさか出てくれるとは思っていなかったので本当に驚きました…(佐藤日向さんが同日の『レヴュースタァライト 』のイベントに出演しないらしい、と聞いたのでもしかして…という期待はありましたが)。サビの掛け声はこの日1番の盛り上がりだったんじゃないでしょうか。3rdの時も思いましたが降幡愛さんの高音本当に良いですね。

 

〇No. 10

ついに来ました。この曲が来るってことはもう終わりか…と若干しんみりしてしまいます。スクリーンに作中の場面を「思い出のアルバム」みたいに映すのはずるいでしょ…卒業式じゃん…フォームフィンガーを一瞬だけ使ってすぐにしまったのにはちょっと笑いました。胸がいっぱいになりすぎて1日目は「10!」を言えなかったのが心残りで、2日目行けなかったら一生後悔するところでした。

 

ユメ語るよりユメ歌おう

アンコール前のラスト。やっぱり元気に締めるのはこの曲ですよね。温かい気持ちになれます。もはや歌詞を見る必要が無いので全力で歌いつつ楽しみました。

 

未来の僕らは知ってるよ

アンコール1曲目。5万人と一緒に叫ぶ「I live, I live Love Live! days!!」は最高なんだろうなと思ってましたが実際最高でした。

 

〇WONDERFUL STORIES

3rdではやらなかった、間奏での千歌ちゃんの語り。ついに見届けることが出来ました。ここまで歩んできた全てが私たちの輝きだった。4thの文脈に落とし込むと、東京ドームまでの道のり全てを肯定する言葉になりました。

 

〇Thank you, FRIENDS!!

ラスト。まず衣装の作り込みがすごかったです。イラストではレースの印象があまり無かったのですが、細かく細かく作ってあって、早く写真で見たいですね。

歌のほうでは、スクリーンに映る担当キャラクターに向かって歌う箇所が最大の泣きポイントでした。直前に高槻かなこさんの「花丸ちゃん、こんな世界を見せてくれてありがとう」があったから、今までインタビューで語っていた、9人の担当キャラクターに対するそれぞれの想いが頭に浮かんで…9人に寄り添い命を吹き込み一緒に走り続ける彼女たちだからこそ見つけた「最高の絆」がそこにはありました。

 

 

時間無くて最後駆け足になったけれど、こんな感じかな。過去にやり残しがあった曲、見たいけどやらないだろうなと思っていた曲をたくさん、この東京ドームという大舞台で見ることができて、数え切れないくらいの願いが叶いました。

さて、2日目は何が待っているんだろう。